クッキングバトる
このバトルの趣旨
「エンターテインメント型フードロス解消イベント」
という、これまでにない形の料理対決である Creative Cooking Battle。
いかに人にない発想で食材を調理するか、いかに廃棄を出すことなく食材を使い切るか。
評価の基準はおいしさ・みため・クリエイティビティ・生ごみの廃棄量。
特にクリエイティビティと廃棄量の配点が大きくなっています。
おおよその流れ
参加者全員が家庭に残っている食材を1,2品持ってきます。(会場の方でも家庭で余りそうな食材が10~20種類程度用意されています。)
それをテーブルの上にのせ(その際なぜその食材が余ってしまったのかのコメントも書きます)、メンバー同士でどんな料理を作るかの作戦会議をします。
そのあと主催者の「よーいどん」を合図に参加者同士で早い者勝ちバトルの食料奪い合い合戦が始まります。(もちろん優しさゆえの譲り合いもあります)その戦いの中で誰にもとられなかった食材はあとで強制配布という形で各チームに分散され、それも全部使い切らなければなりません。
調理時間は45分!
その間に盛り付けやホワイトボードに料理名を欠いたりする時間も含まれます。
審査員、参加者、運営のみんなで実食。「これ何で作ったの?」「味見する余裕なかったからおいしいか心配だなぁ」「これは……白米が欲しい」会場からはいろんな声が聞こえてきます。
そして最後に結果発表。審査員の講評や運営の方の想いなどを聞く貴重な機会ともなりました。
追い込まれると人間何をしでかすかわからない
スタート直後から大慌てで調理に取りかかります。
この食材はどう使う?これ、使い道決まってないよ!共用のオーブンの順番がなかなか回ってこない!!
そんなドタバタ劇を繰り広げながら、だんだんと形になっていく。
あっという間に残り時間はあと5分。そこで事件は起こります。
え、まだゴボウ使い切ってないじゃん。ニンニクも余ってる。粉チーズも結構あるんだけど。
やばいやばいやばい。使い切らなきゃ!!
ゴボウは薄く切ってオリーブオイルで揚げて、白和えの上に筑波山を作る。
ニンニクはオーブンでそのまま加熱してディップを添える。
粉チーズはフライパンで溶かしておかずにかけよう、
んんん?溶けない――!!というかポップコーンみたいにはじけ始めた!
ええい、トマト缶ベースのスープにいれれば絶対おいしくなるはず!!
ということで何とか制限時間内に食材を全部使い切ることができました!
(この文章からいかに切羽詰まった戦いをしていたか伝われば幸いです)
いやーあられさんの最後の追い込みはすごかった。あれは誰にも止められないな。
切羽詰まれば詰まるほど、アイデアが出たり動きが素早くなったりすることってよくあるけど、この時ほどそれを感じたことはありません。
それぞれのセンスが光る
筑波大学チームのメンバーは皆さんとっても料理がお上手!!
4人とも普段から農業に携わっていて、野菜の扱いはおてのもの。
普段から料理をする人たちばかりだったので、食材の使い方の発想が出てくる出てくる。
手際もいいし、発想も豊かだし、なによりちゃんと「おいしい」を知っている人たち。
こんな才能に溢れる方々と一緒に料理出来て本当に楽しかった。
ちなみに私は副菜を担当しました。
実は一度も作ったことのない、白和え。
レタスとちくわとほうれん草に、豆腐と白ゴマと醤油と砂糖で味付け。
初めてにしては上出来の味付けでした!
審査員の方の一人がわざわざ「白和えおいしかったですよ」といいに来てくださって、それが本当に嬉しかった。私はちゃんと人に「おいしい」って言ってもらえる料理を作れるんだってちょこっと自信につながりました。
おいしいは、うれしい
審査員の講評ではいろいろなお言葉をいただきました。
「発想が豊かで…」「ゴミがこんなに少なくて…」「皆さん楽しそうに作っていて…」
とかとかいろいろなお声をいただきましたが、私の中ではこの言葉が一番嬉しかった。
開口一番に
「おいしかった!!!」
と叫んでくれた審査員のその一言が。
結局料理を作り一番の楽しみって、自分が食べることよりも誰かに「おいしい」って言ってもらえることなんだなということを再確認した瞬間でした。
完成と結果発表
そんなこんなで出来上がった料理がこちら!(写真を挿入する技術が身についた笑)
左上から順に
・鶏肉の香草焼き -トマト煮レタス包み-
・高野豆腐のチーズ野菜詰め
・レタスとちくわの白和え
・ほうれん草と抹茶のポタージュ -ニョッキ入り-
・グランドペチカ -人参・セロリを野菜のディップソースとともに-
・ニンジンとごぼうとちくわの和風肉巻き
の合計6品を、45分の間で4人で作り上げました!すごい!!
さらにおまけもついてきました。
なんと、、、準決勝進出!!!
一週間前に急遽メンバーが集まり、顔を合わせたのは2日前、全員がそろったのは当日の会場にて。こんな即席のチームがなんとブロック優勝を果たして今週末に行われる準決勝に進めることとなりました。4人ともびっくりです。
次はどんな食材を調理するのかな?
どんなアイデアが飛び出すのかな?
次回も楽しみです!