あんこの開墾日記

自分自身を耕して、掘り起こして、本当にしあわせな私のありかたを発見したい。そんな想いで書いてます。

今回は逃げたくない

 

去年の年末から「食べチョク and more」というWebメディアのライターをやらせてもらっています。ライターなんて初挑戦で右も左もわからない私にとっては、なかなかに厳しい世界。なかなか完成させられない記事。

それでも、逃げたくない。書き続けたい。

 

 

はじまり

去年の11月頃、Facebookを流し読みしていた時に見つけたのが、今のお仕事でした。

「『食』や『農』について文章を書いてくれるライターさんを募集しています。経験は問いません」

という広告を読んで、ビビッときて、気づいたときには応募フォームを記入していました。特に「ライターになりたい」という目的意識があったわけではないのですが、もっと「食」や「農」についての知識を広げたい、自分の可能性を試してみたいという思いで応募しました。

 

そこから面接、契約は拍子抜けするほどにあっさりに進んで、今まで人に読んでもらうような文章なんて書いたことないのに、本当にライターになってしまいました。

 

 

蓋を開けてみて

記事を書き始めてから数回ほど、他のライターさんとも交流する機会がありました。

一緒にお仕事する方の中にはほとんど学生はおらず、料理や美容や健康などに関する資格を持った「プロフェッショナル」な方々が多くてびっくりしました。そうでなくとも、今までライターの経験があるとか、大学が農学部だったとか、そんな人ばっかり。それに比べて私は全くのド素人。食の分野に興味があるといえども、何か資格があるわけでもないし、農業と料理を齧った程度の知識と経験しか持ち合わせていない。

この人たちと同じクオリティを求められていると思うと、自分は到底太刀打ちできないなと感じてしまいました。

 

他の方の公開されている記事を読んでみると、やっぱり自分の記事よりも魅力的でなんとなく「安心して」読んでいられる感じがします。

私の文章には圧倒的にそれが足りていない。

 

どんなに書いても、納得できない

ライターとしてお仕事をするようになってからは、苦難の連続です。

テーマを決めるのに戸惑い、構成に悩み、文章を書いていても途中で詰まり、記事にいれる写真を見つけるのに苦戦し、書きあがったと思ったら推敲をいただき、書き直し。

 

初稿を上げる段階でも自分の中では納得できていなくて、いくら書いても足りないものがたくさんあるなと思いつつ、時間にも限りがあるし、ひとりで悩んでも何も出てこないからとりあえず提出してアドバイスを待つ。

返ってくる反応は、案の定たくさんの訂正。

わかってはいるけれど、やっぱり毎回へこみます。

へこみながらも、へこんでるだけではどうしようもないから書きます。

どれだけ時間をかけても、どれだけ調べても、本当にこの記事でいいのか、ちゃんと人に価値を与える文章をかけているのか、そんなことを悶々と考えながらまた提出します。

そうやって思いながら文章書くのはすごく心が擦り減る。

 

これだけ苦しんでるけど、書き続けたい

 

大学生になって「やめる」ことに慣れてしまったように思えるけど、今回ばかりは逃げたくないと思っている自分がいます。

 

私は基本的に自分とやりたいことしかやらないというスタンスをとっているので、 私をよく知る人からは「なんで苦しいことに対してそんなに時間と労力割いているの?そんな人だったっけ?」と言われたりもします。

確かに、らしくないことしているのかもしれない。

でも、なんで逃げたくないかということを考えると、真っ先に浮かぶのが「この分野のことをもっと知りたい」という思いがあるからだと気づきました。

「食」の分野に関してはもちろん、野菜のことももっと知りたい、人に読まれる文章を自信を持ってかけるようになりたい、苦手な情報社会で生きていけるようになりたい、人に価値を与えられることができる人になりたい。

こうした想いがあるから、多分この先も私は逃げない。書き続ける。

こんな未熟者の私にお仕事を任せてもらえるなら、全力で。

 

背中を押してくれる人がいるから

力不足なうえに、3週間の渡航ですっかり他のライターさんから後れを取ってしまった私。帰ってきてから、書かないといけないことはわかっているけど、何から手を付ければいいかわからなくなっているとき、記事の統括をしている松浦さんから電話をいただきました。

「僕は本当は『農』の分野を書いていきたいんだけど、今はその分野を書いてくれる人が少ないから、高田さんに頑張ってほしいんだよね。」

そう言っていただいて、めちゃめちゃ嬉しくて。

こんな拙い文章でも、上手になることを期待してくれる人が一人でもいるなら頑張ろうって思えます。

人に期待をかけてもらえるって大事だなと思います。モチベーションを保ち続けるうえで。

 

 

 私が伝えたい内容ってなんだろう?

そもそもなぜ私はこれをやっているんだろうとか、

私はこの記事を通して何を伝えたいんだろうとか、

を考えてみることにしました。

 

「なぜ」の部分を考えると、先ほどの理由があげられます。

「この分野をもっと知りたい」という想いこそが原動力なんだと思います。

しかしここには若干の問題をはらんでいて、おそらくベクトルが「発信したい相手」ではなく、「自分自身」に向いている。だから「読者にこんな情報を与えたい」という思いを持てていなかった。

 

しかし、仕事として文章を書く以上、それを読む相手に対して価値を与える必要があります。

では、私はどんなメッセージをこの文章にのせたいのか。

 

一番は「野菜を使って料理して、みんなで食べるのって楽しいことなんだよ」ということなのかなと思います。自分自身一人暮らしを約1年して、採れたてで本当においしい野菜を知っているし、ひとりで食べる寂しさを知っている分誰かと食べる喜びも知っている。だからそれに気づいていない人にその幸せに気づいてほしい。

これが私が自分の記事にのせたい一番のメッセージなんだと思います。

 

この核となる部分をこの先の心にとどめて、より多くの人に読んでもらえる記事を書けるようになろうと思います。