あんこの開墾日記

自分自身を耕して、掘り起こして、本当にしあわせな私のありかたを発見したい。そんな想いで書いてます。

大きな組織で働く

 

 

今まで社会に出て働くという経験をしたことのない私ですが、勝手に「大企業ってなんとなく嫌だな」(大企業で務めている人ごめんなさい💦)という印象を抱いてきました。

そんな考え方を少し改める機会があったので、少し文章を書いていきたいと思います。

 

これまでの大きな組織へのイメージ

・残業が多そう

・安定を求めている感じ

・社会の歯車になっている感覚

・自分のやりたいことができなさそう

・みんなが目指している場所だから、とりあえず入社しておこう見たいな感じ

 

大企業というと、こうした負のイメージが自分の中でとても大きかったです。

どうしてこんなイメージが自分の中ではびこっているのかを考えたところ、メディアによる影響が大きいのではないかと思いました。

ニュースであったり、大企業の闇を題材にしたドラマだったり。

しかしそれって自分で得た信用できる情報ではないし、ただ単に洗脳されているだけなのかもしれない。

 

今回、実際に味の素さんの本社を見学&社員さんとお話する機会をいただいたので、初めて大企業の社員さんの生の声を伺うことができました。

 

 

実際に働く現場

味の素本社の中に足を踏み入れると、そこには思いもしなかったような光景が広がっていました。

私がイメージするオフィスというのはテレビドラマの影響がほとんどなので、それぞれ固定のデスクがあり、雑然とした風景を想像していました。しかし実際にはものがとても少なく、シンプルでストレスの少ない風景だという印象を受けました。

カフェを思わせるような社員食堂、バランスボールや高さ調節のできる椅子が備えられた作業スペース、ペーパーレスを図るため大きなモニターが設置された会議室など、社員さんが心地よく働けるような工夫が随所に施されていました。

 

また業務時間も徹底して短縮されており、普段の就業時間が4時30分、遅くとも水曜日(ノー残業デー)は5時に、それ以外の日は7時に会社の照明が全て落ちるようになっているそうです。恐ろしくホワイトな勤務時間。

 

仕事のストレスをなくしたり効率化を図ることで、短い勤務時間であってもちゃんと組織が回っている点がさすが大企業だなぁと感じました。

 

 

社員さんのお話

今回、味の素の営業と人事を担当している方と直接お話をする貴重な機会をいただきました。

 

まず営業の方のお話から。

お話の中で印象的だったのが、この仕事にとてもやりがいを感じているということでした。

若手に裁量を任せてくれる上にちゃんと予算をつけてくれる、自分が担当している商品がお客さんの生活に入り込んで、よりよい生活をもたらしていることを実感できるなど、そうしたエピソードをとてもいきいきとした表情でお話してくださいました。

特に自分で企画を考えて実行できる環境、特に資金面でのサポートが大きいという点は大企業ならではの特権だと感じました。

また、この会社で人間関係に悩んだことは一度もないとか、終業時間が早いために運動や読書などにその分時間を費やせるのが嬉しいともお話していました。

 

なるほど、確かにこれだけの環境がそろっていれば、快適に働けること間違いなしですよね。やはりどうしても、ベンチャーや中小企業だと、これほどまでの設備や体制を整えるには時間とお金が足りないように思えます。この整えられた環境で仕事ができるというのは、大きな組織の強みだと感じました。

 

 

そして人事の方のお話も。

人事というと採用以外にどんな仕事をしているのか今日まであまりよくわかっていませんでしたが、そうした疑問にも丁寧に答えてくださいました。

人事の方の主なお仕事とは人材育成ということで、最近では「アンコンシャスバイアス」に関する研修を強化しているとのお話でした。社内に無意識に蔓延している偏見を自覚しようとする取り組みで、例えば子持ちの社員は出張には行けないとか、普段何気なく思い込みをしてしまっていることは本当はそうでもないんじゃないかというのを研修を通して気づくことができるそうです。

会社ってものを売ったりサービスを提供するだけの役割を果たしていると思っていました。しかしそれだけにとどまらず、人を育てる場でもあるということに改めて気づかされました。

 

また人事というお仕事は、会社の外部の人や学生にその会社について説明したり疑問を投げかけられたりするため、会社の理念からブレることがないというお話もされていました。大企業であっても、組織の理念と自分の想いが一致している状態で仕事ができるということを知り、今までの固定観念を崩されました。

 

このお二人のお話を聞く中で、どちらの方にも共通して言えることは、二人ともこの会社のことが本当に好きなんだという姿勢であったこと。

お二人は、かたや外で商品を消費者へ届ける人、かたや社内で社員を育てる人と、全く異なる役割を果たしていますが、どちらも自分の会社に誇りを持って、自分の仕事にやりがいを持って毎日働いているということを感じました。

また、社員さんは終始笑顔で学生を和ませてくれて、社員さん同士の掛け合いがとても自然で、きっと普段からちゃんとコミュニケーションをとれているからこそ、そうした空気を作れるのだろうと感じました。

社員さんのお話しを聞く中で、ここは人を本当に大切にしている会社だということが短い時間お話しただけでもよくわかりました。

 

 

 

考え方を改める

今回の本社訪問は想像以上に私の今までの考え方を覆すものとなりました。

大企業に勤めること自体は決して悪いことばかりではないし、なにより私は今までベンチャーに勤めている社会人の方ばかりに出会ってきたので、そうした方々とは異なる立場の方のお話を聞くというのはとても新鮮な体験でした。

その日のお話によって、大きな組織に対する凝り固まった負のイメージを解きほぐすことができました。

 

 

やはり情報は主体的に取りにいかないと偏ったものになってしまうということを痛感した一日でした。

自分の思い込みの蓋を外す良い機会となりました。

 

最後に

最後になりますが、このような貴重なご機会をくださった日経ビジネスの西さん、定方さん、そして味の素の皆さんに感謝申し上げます。

お忙しい中、たくさんの貴重なお話をありがとうございました。