あんこの開墾日記

自分自身を耕して、掘り起こして、本当にしあわせな私のありかたを発見したい。そんな想いで書いてます。

こどもと母親

数年前までこどもが苦手だった。

嫌いではなかったけど、いざ目の前にこどもが来るとどうしていいのかわからなくなってしまう。子どもが好きかという話題になると、「かわいいとは思うんだけどねぇ。。。」みたいなとても曖昧な返ししかできなかった。こどもって良くも悪くも素直だし敏感だから、こっちが戸惑っているのをすぐに察知するし、それを察知したらこどもの方も警戒してしまう。そんなわけで私はこどもと一緒に遊んだり、おしゃべりすることがとても苦手だった。

 

ところが半年前くらいから、心から「こどもかわいい!!」と思えるようになった。きっかけが何だったのかもいまだによくわからないけど。

 

そう思えるようになったのは、やっぱり家庭を築くということが私にとっての一番幸せなのかもなと思ったからなのかもしれない。旅先で、お祭りの会場で、買い物するために立ち寄るスーパーで、ちょっとした観光地で、たくさんの家族を見る。みんな幸せそうなのだ。こどもが「あれなに?」とか「何買うの?どこ行くの?」とか親に聞くたびに、親たちは目じりを下げてこどもたちの視線に合わせてこどもたちが理解できるようなことばを使って会話を続ける。そんな光景を見ていると、これってこれ以上ないしあわせだよなぁと自然と思えて来てしまうから不思議だ。

 

そういえば、高校生くらいからこどもよりも親の方に共感できるようになった。公園で遊ぶ親子を見て、前までは考えても見なかった「お母さんの目線」で私が子どもを見ているということに気づいてからくらいだ。この母親にとってこの子はどんな存在なのか、この母親の目にこの子はどんなふうに映っているのか、私がこの子の母親ならどんな接し方をするだろうか、そんなことばかりを考えている時期があった。それな楽しくもあったけど、むしろ「私は今までは守ってもらう側だったけど、これから守ってあげる側の人間になるんだ」という発見をしてしまって、少しだけ怖くもあった。

 

自分が母親になる姿なんて想像はできないけど、もしかしたら5年後くらいにやってきているかもしれない。こないかもしれないけど。きっと同級生の中にももうすでに何人かは母親になっている子もいるのだろう。20歳ってそんな大人でもないのに、いつの間にか大人の役割をしないといけないくらいの社会的立場を与えられてしまっている。なんとも不思議だ。