あんこの開墾日記

自分自身を耕して、掘り起こして、本当にしあわせな私のありかたを発見したい。そんな想いで書いてます。

【番外編】インドに行けない

タイでの旅行記を書きましたが、実はその期間私はインドのバラナシに行く予定でした。

行けなかった反省の意を込めて、その経緯を記していきたいと思います。

 

そもそもなぜインドに行きたかったのか

シンプルに言えば自分が尊敬する人が二人も「インドはいくべき!」と押していたからです。

1年前にカンボジアに行った際、HEROの代表である橋本さんが

「世界一周の最後に行った地がインドでよかったと本当に思う。多分最後じゃなかったら次に行く場所がかすんで見えてしまうから」

とお話していたのがとても印象的でした。

またことばのこてんという団体でお世話になっている方も同様に

「インドのカオスな感じは他とは全然違う」

とお話していたため、私はまだ見ぬインドに強烈な期待を抱いていました。

 

この一年間、海外に行きたい、どこに行きたい、のような話題になると私は決まって「インド行きたい!」と口にしていました。

 

 

航空券をノリで取る

カンボジアに入国した直後、同じツアーのメンバーとツアーの後どこに行く予定なのかという話で盛り上がっていました。

本当は陸路でタイ・ラオスに行こうと考えていたのですが、多くのメンバーが口を揃えてその行き先を言っていたので、なんとなく同じところに行ってもつまらないかなと思い始めました。また、陸路で国境を超えるのは長時間の乗り物がつらかったり、ぼったくられたりするからおすすめしないという話もちょこちょこ聞いたので、なんとなくタイ・ラオス案の雲行きは怪しくなっていきました。

ということは、ここからどこを行くにも陸路はあまりよくないと。

それならば飛んでしまえー!

 

どこに?

 

そこでいきついた先がインドでした。

どうせ飛ぶなら、本当に自分の行きたいところに行こう。それならインドだ。

今行かなかったら、これからも絶対に行けない気がする。

ずっと、一生、「インド行きたいなぁ」とぼやきながら生きていくことになる。

そんなことが頭をよぎりました。

「行けばいいじゃん。航空券とりなよ。」

メンバーのその言葉に背中を押され、とうとうインドへの航空券(往復約3万円!)を予約してしまいました。

 

 

宿探しを手伝ってもらう

インドに行こうと決意してから10日ほどたち、気づけば翌日には飛行機に乗る!というところまで迫りました。

しかし宿をまだ決めていない、、、。

焦った私は、その時お世話になっていたカンボジアの日本人ゲストハウス・キャラバンブランクのスタッフさんに助けを求めました。

そのお兄さんは旅慣れしているらしく、いろいろ調べてくれて、結局2泊で3$の激安宿に決定しました。

これで一安心。

あとは飛行機に乗ってそこを降りれば、この1年憧れ続けたインドの地を踏める。

 

 

 

 

ビザがない

え、きいてないよ、そんなの。

インドってビザ必要なんですか?

 

そこからその場に一緒にいた二人が一所懸命入国方法を調べてくれました。(ちなみに自分はショックが大きすぎて嘆くことしかできていなかったです。)

 

【インドのビザについて】

・eビザ:申請は入国の4日前までにしないといけない

・アライバルビザ:バラナシ空港(私が着陸する予定だった空港)では取得できない

 

ということが二人の調査で判明し、完全に私はインドへの道を絶たれました。

その後もなんとかしてインドに行く方法はないかなと考え、「もしかしてビザの手続きのところでお金積んだら通してもらえるんじゃないか」とかも思ったけれど、一緒にいた人たちに「お願いだからやめてくれ」と頼まれました。

 

 

どうしてもインドに行けなくなったショックから立ち直れないでいると、一緒にいた人たちが今後の私の行動計画を立て始めてくれました。

「あと4日間は日本に帰らないんでしょ、だったら4日間でタイを満喫すればいいんだよ」

「俺はクラビがおすすめだな。というか俺が単に行きたいだけなんだけど」

バンコクでも4日間なら十分楽しめると思うよ。ゾウ乗ったり、アユタヤ行ったり、寺院巡ったりさ」

どうにかこうにか励まされ、だんだんこんなにいろいろ考えてくれている人を目の前にして、ずっとしょげているのも申し訳ないと思い、やっと気持ちを切り替えることができました。

 

そもそもたどり着けなかった疑惑が強い

後々航空券を確認してみると、私はとんでもない航空券を予約していました。

アンコール国際空港→ドンムアン空港

スワンナプーム空港→バラナシ空港

このドンムアン空港スワンナプーム空港というのはどちらもバンコクのあたりにあるらしく、簡単に言うとトランジットを羽田と成田やる、みたいな航空券を取っていたようです。恐るべし私の詰めの甘さ加減、という感じですね。

つまり私はビザの失態に気づかないまま飛行機に乗り、ドンムアン空港に到着していたとしても、その次に乗るバラナシ空港までの便を見つけることができず、途方に暮れて結局インドにはたどり着けなかっただろう未来が目に見えていました。

 

 

というか出会いに感謝

今回の騒動ですが、発端は「ビザ取ったの?」というゲストハウスのお兄さんの一言でした。

もしこのゲストハウス泊まってなかったら、このお兄さんにインドでも宿の相談をしていなかったら、もしかしたら私は強制帰国させられていたかもしれない。万一インドに入れたとしても、こんな自分の管理ができない人間だったら、いろんな場面で騙されてすごく嫌な思いをしていたかもしれない。タイであんなにも楽しい経験は確実にできていなかった。

 

自分の詰めの甘さや何も考えずに行動してしまう軽率さを深く反省しつつ、また同じことをやらかすんだろうなぁとも思っています。

今回の渡航はまず最初に出発前日に「持っていくカバンがない!」から始まり、クレジットカードのキャッシングって何?、というか私ちゃんと海外保険加入してたっけ?、カンボジアでビザ取るときは写真必要らしいよ?、え、セブって印刷できる場所とかあるのかな?、、、、などなどインド事件がある前も盛大に失敗しているのにもかかわらず、用心深さに欠けているのです。

もはやこれが私の性分なのか、、、

十分に反省しているつもりなんだけど、結局何が起きても99%はどうにかなってしまうんだろうなという経験則があるため、結局次も同じことをやらかしてしまう、、、。

 

今回の件はゲストハウスのお兄さんにこっぴどく叱られました。

「自分の身はちゃんと自分で守らなあかんよ。」

本当にその通りです。この旅を振り返ると、自分結構危ないことやってたなぁというのがいくつか出てきます。

 

でもその度に、周りの人に助けられ、とりあえず無事に帰国できました。

3週間でたくさんの人に出会えて本当によかった。

たくさんの出会いにとにかく感謝です。