あんこの開墾日記

自分自身を耕して、掘り起こして、本当にしあわせな私のありかたを発見したい。そんな想いで書いてます。

援農とごちそう

 

最近ちょっとずつ知り合いの農家さんも増えてきて、お手伝いしがてら一緒にご飯を頂いたり談笑したりする機会が何度かありました。

いつものようなアルバイトではなく援農(縁農)という形で農業と関わり始めるようになったここ最近。普段の作業では考えないようなことを考えるいい機会になりました。

 

チャパママ農園さんにて

絶賛図書館創設中のBooxメンバーで茨城県下妻市にあるパチャママ農園さんに1泊2日の間お世話になりました。

午前中に農作業をして(残念ながら私は不参加…)夜になったら温泉、BBQ、線香花火!! 夏を思いっきり楽しんだ1日でした。

 

朝3時に起きたという農家さんは、そんなコンディションの中でも結局私たちの宴に最後まで(日付を回って2時…)付き合っていただき、翌朝はいつも通り畑で作業をされていました。やっぱり農家さんってすご…!

私たちの為にたくさんおいしいものを用意してくれて本当に至れり尽くせりでした。さっきとれた枝豆、茄子の煮びたし、あまり見ることのない鶏の首肉と刺身。もう言葉にできないくらいにおいしい。ありえんおいしい。やっぱり食べ物を作る人はその食べ物のおいしい食べ方をも熟知しているんですね。

 

Booxメンバーもみんな本当に楽しそうで(何より私が一番楽しんでいた気がする笑)、こんな空間作れたらいいなとはっきりと思ったのがこの時でした。

週に5回は満員電車に揺られてぎりぎりまで体力と精神を追い込んで働いている人たちが、週末ちょこっと楽しみになるような場所。高校や大学で知り合った友達が「ただいま!遊びに来たよ!」って言って来てくれるような場所。高望みして言うと、普段は地域のママさんの憩いの場となって、ちょっとおしゃべりしてすっきりした気持ちになれるような場所。その間安心して子供を放っておけるような場所。

そんな畑とお店を作りたいな、と感じた瞬間でした。

 

ベジLIFE!!さんにて

これまでも何度かお世話になっているベジLIFE!!さんから「来週の土曜に畑で花火見ながらBBQするからおいでー」とお声がかかり、二つ返事で参加を決定。だって「畑」「花火」「BBQ」ってなんかもう最強じゃないですか!

 

オクラの収穫と茄子の誘引、雑草取りなど3時間ほど作業をしてからBBQ準備を始め、花火が上がる7時ごろから本格的に乾杯!

BBQというより皆さんが持ち寄ってくれたおかずがおいしくて!!茄子のポタージュ、ポテトサラダ、さっきとったばかりのオクラ、ラタトゥイユ、バジルソース、コリンキーのマリネ、紫蘇ジュース。自分では出せない味ばかり。特に茄子のポタージュとコリンキーは感動でした。私なら茄子をポタージュにしようという発想にそもそも至らないです。いろんな人の料理を食べると、新たな発想が得られてこれがまた楽しい。

その会の参加者がいつもは絶対関わらないような人ばかりでそれがまた新鮮でした。小さいお子さんがいるご夫婦や来年からキッチンカーを始めようとしている方、農林水産省への就職を決めている大学4年生、一度就職したのちに留学しこれから再就職をする方、本当に人生いろいろあるんだろうなと考えさせられました。

おいしいものを食べながら、子どもたちとじゃれながら、いろんな人のお話を聞いて、考えさせられて。この先の展望なんてまだまだ全然ぼんやりしているけど、でもなんとなく来年の展望くらいは見えてきたような気がする。今自分の中であたためている来年の展望をちゃんと実行できるように、もう少し自分の中で磨いていこうと思いました。

 

えがおファームさんにて

埼玉県・坂戸市にあるえがおファームさん。無農薬・無肥料で多品種を栽培している農家さんです。今の時期はなす・トマト・ピーマンなどの夏野菜と秋冬に向けてさつまいもなどの準備をしているとのことでした。

ここでの驚きは無肥料であること。ビーツが植わっていたこと。種も自分で採って来年分に回しているということ。特に自分で種を取るってそうそう簡単にできないことで、私が普段お手伝いしている農家さんはみな市販の種を植えます。だから最近まで種をご自身で採っている農家さんがいるってことすら知らなくて。最近読んだ本にたまたま書かれていて、その事例を間近で見ることが出来て、とても興味深かったです。

 

朝9時に集合し、マルチはがし・さつまいものツルの返しのお手伝いしました。ツルの返しという作業は初めてだったためとても新鮮でした。なんでも、さつまいもは地を這って成長する途中で芋にならないはずのところから根を生やしてしまうらしく、それを防ぐために生育中に2~3回ほどツルを返す作業をするのだとか。なるほど、勉強になりますね。

 

作業の後は待ちに待ったみんなでごはんづくり!かまどで炊いたご飯とオリジナルのカレー粉とさっきとったばかりの夏野菜のカレーです。聞いただけでおいしそう。

畑にほど近い、涼しい風吹く大きな木の下で、みんなでわいわいカレー作り。

 人が「おいしい」と感じることとロケーションは大きく関係しているということを体感しました。普段は意識しないですが、こういう時にふと気づくことです。夏真っ盛りの太陽が照りつける中、大きな木の下で涼しい風がそよぎ、見渡せば緑が広がり、そんな中で食べるカレーは格別だった。

 

将来お店を開いたら、目の前に畑があって、テラスがあって、日の光と風が最高に気持ちよく感じられるようなお店にしたいな。そうしたらどんなごはんもおいしく感じられるだろうな。

 

おわりに

たくさんのご縁をいただいて、いろんな農家さんのところでお手伝いをさせてもらったり、ご飯を食べさせてもらったり、お話を聞いたり聞かせてもらったり。

これからもいろんな人のところに行って、いろんな農業のあり方・食のあり方を見つけたい。それから私が本当にどんな形を創り上げていきたいのかをちゃんと考えて答えを出したい。多分一生答えなんて出ないけど、それでも自分の中で納得できるような形を築き上げたい。

 

なので、もし農家さんを紹介してくださる方いたらぜひぜひ!

むしろ一緒に行って下さる方も大歓迎です!!